令和5年分確定申告準備 申告するものの整理

注意
2023年分の話です。それ以外では税制が異なる場合があります。

新年になりましたので、確定申告の準備を始めます。
まずは申告する項目を整理します。

証券口座は、全て特定口座(源泉徴収あり)です。
NISA分は無視します。1

以下のものについて取り上げます。

  • 国内株・上場ETFの譲渡損益・配当
  • 国内株の貸株
  • 米国株の譲渡損益・配当
  • 米国債の利子
  • 外国債券の譲渡損益・利子
  • 為替差益
  • 暗号資産の譲渡損益

貸株と為替差益と暗号資産以外は、源泉徴収されているので、申告不要制度を使って、申告しないことができます。この3つは雑所得で、損益が通算できます。

申告分離(譲渡所得)

  • 国内株・上場ETFの譲渡損益
  • 米国株の譲渡損益
  • 外国債券の譲渡損益

外国株等も国外で課税されない。為替差は譲渡損益に含まれる。
申告するなら、申告分離で損益通算できる。

申告分離(利子所得)

  • 米国債の利子
  • 外国債券の利子

外国債も国外で課税されていない。(されることもあるらしいので要確認)
申告するなら、申告分離で譲渡所得とも損益通算できる。

国内の配当(申告分離か総合課税)

  • 国内株・上場ETFの配当

申告分離にすると、譲渡所得と損益通算できる。
総合課税にすると、配当控除が使える。

損益通算のほうが助かるので、申告分離にします。

国外の配当(申告分離か総合課税)

  • 米国株の配当

国外で課税されている。申告すると、外国税額控除が使える。

申告分離で、譲渡所得等と損益通算できる。

雑所得(総合課税)

  • 国内株の貸株
  • 為替差益(FXではありません)
  • 暗号資産の譲渡損益

確定申告する場合、申告不要は選択できない。
これら3つの場合は、雑所得内で損益通算できる。なお、国内FXとは通算できません。

暗号資産の譲渡損益

https://www.nta.go.jp/publication/pamph/shotoku/kakuteishinkokukankei/kasoutuka/index.htm

年間取引報告書を使う場合、総平均法用で計算します。

貸株金利

単純に合計します。

為替差益

外国株等でドルで入金されることがあるので、ドルで使ったり、円にしたときの入出金を記録します。


  1. NISA口座の保有銘柄で、NISAの範疇にある場合は、課税対象ではないので確定申告の対象にもなりません。ETFの分配金を株式数比例配分方式以外にすると、課税対象になるらしいです。 ↩︎

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